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■ 2月29日から3月30日にかけて、文房具をフィーチャーいたします。







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■ 国内ではそのシステム上でしかビールを販売できない。そうすると、小さいメーカーさんは販売範囲を広げようがないですよね。

A:自分トコのビールを売ってくれる所がないわけですからね、自由に販売できるとは到底言えない。


■ 当然、一般消費者に地ビールが認知されるわけがないですよね。今だとインターネットでビール販売もありますが・・・

A:ネット通販にしても問題はあって。地ビールは売りますって所でも、大手のビールは売れません。これにはルールがあって、資本金5000万円以上でないと大手のビールは扱えないんです。だから楽天だとかは大手のビールを扱えるけど、個人のネットショップだと、まずムリです。


■ 消費者に一番馴染みのあるビールの販売許可がもらえない、となると、一番売れ筋のビールを扱えないわけで・・・

A:経営が成り立ちにくい。だから僕なんかが進めてきたのは、一般のお客さんに地ビールを知ってもらう、消費してもらう、それにはパブが一番でしょうということで、まぁ、そういうパブが増えたらいいな、という活動を続けてきたわけです。


■ NPO法人などの活動も、そういう飲食店のオーナーさんのために、と。

A:自分たちが良いと思う地ビールを出し合うイベントとかもやりました。(メーカーに)地ビールを出展して下さいって募るイベントじゃなくて。地方の物産展みたいに、その地方の地ビールを扱ったりするイベントがありますけど、僕はああいうのには全く興味はない。


■ 良いビールも悪いビールも、玉石混交になるからですか?

A:そう。ああいう所で本当に美味しいビールを提供するのって、凄く難しいんですよ。大体、日本の地ビールで本当に美味しいのって、1割あるか無いか、ってくらいですから。本当のね、美味しい地ビールって、なかなか・・・まず西日本にはない(笑)。




麦酒倶楽部ポパイ入口
■ そうすると、そもそも何をもって地ビールの魅力とするのか、みたいな話になりますけど・・・

A:まず、やっぱり僕なんかが思うのは、アメリカン・スタイル。それぞれの作り手の個性が色濃く出るアメリカの地ビールですよね。それまでとは違う、全く新しいスタイルのビールがアメリカで広まって、そのスタイルがヨーロッパの方まで伝播した。イギリスなんかは、それまでの伝統のビールを守ろうって動きもありますけど。


■ ビールにおける保守と革新、みたいな感じですね。でも、その個性重視型のアメリカン・スタイルを日本では実現できていない、と・・・

A:日本で地ビールが解禁になる時に、日本の有志がね、「日本でもビールが作れるようになるから」って、視察旅行に行ったんです。


■ アメリカに?

A:アメリカに行けば良かったんです(笑)。でもドイツに行ったんです。「ビールはドイツだ!」って。だから日本で地ビール解禁ってなった時に、ドイツ式のビールしかみんな作れなかった。後でアメリカにも行きましたけど、遅かったんですよね。で、国内のそういうメーカーは淘汰されて。今はアメリカン・スタイルを研究した地ビール・メーカーがやっぱり元気ですよね。