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■ 3月31日から4月29日にかけて、時計をフィーチャーいたします。







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日本のマンガ
京都精華大学マンガ学部長 国際マンガ研究センター長

吉村 和真

< 2013年02月27日 >


小林まことの『沓掛時次郎(くつかけときじろう)』、業田良家の『機械仕掛けの愛』、小田扉の『団地ともお』。この3つを「今読みたいマンガ・ベスト3」に挙げるのは、京都精華大学のマンガ学部長であり国際マンガ研究センター長でもある吉村和真氏。今回は氏に、京都国際マンガミュージアムにて、日本のマンガにまつわる様々なことを訊ねてみた。



■さて、本日は宜しくお願いします。吉村先生は、マンガ研究の教鞭をとられているということですが、具体的にマンガ研究というのは、どういうことを教えておられるんですか?

「マンガやそれに関する情報・背景・歴史などを手がかりに、社会や人間について研究・考察する、っていう感じでしょうか」


■先生も、大学時代はマンガ研究を?

「いえ、はじめは全然そんなつもりはなくて。僕はあの、熊本大で寮生活してたんですけど、史学科に属していまして。文化史の研究室に入ったんですが、1年生の時なんか特に自堕落な生活でしたね」


■(笑)自堕落ですか。

「(笑)遊んでばかりいましたね」


■まぁ、大学生っていうのは、どうしても。

「で、研究がね、何についてやっても良かったんですよ。好きなのを選べ、と。そこで僕は好きな手塚治虫についてやったんですが、教官にシュミと研究は違うと怒られましたね(笑)。好きなのを選べと云うから選んだのに」


■マンガは、その頃から好きだったんですね。

「大好きでしたね。だから寮生活でしたけど、マンガの貸し借りに人が来る、っていうのが日常茶飯事というか」


■先生の学生時代もそうですけど、今の日本人のほとんどは、マンガに近しいじゃないですか、距離が。なんでここまでマンガって、ポピュラーなものになったというか根付いたんでしょう? 日本に。