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編集余談

こんにちは。ただいま六月下旬。なんと、もう二〇二四年も半分が過ぎようとしています。早いですね。まぁいろいろありましたから、決してあっという間ではなかったんですが、それでも「もう二〇二四年も半分が過ぎたのか」的な感慨はあったりします。いいんだか悪いんだか。個人的には、今年上半期の間に四十路になったんですけど、こういうのって本人以外にとっては「あ、そうですか」で終わっちゃうものですし。

四十路になったから、というのでもありませんが、今回は林哲司という音楽家の楽曲をいくつかフィーチャーしたいと思います。この人は一九四九年生まれの、いわゆる「団塊の世代」に属するミュージシャンなんですけど、彼の楽曲は主に八〇年代、ヒットしました。だから八〇年代半ばに生まれた私は、実はリアルタイムで「林哲司」に馴染みがないんですね。でもそういう私がいわば後追いで聴いても、いいなと思う曲がいくつかあります。今では彼が手掛けた曲は、シティ・ポップなんて呼ばれているそうです。都会的で、アダルティな雰囲気の曲が多いからそう呼ばれるのかもしれません。さて、どのように響くでしょうか?



「SUMMER SUSPICION」


杉山清貴&オメガトライブのデビュー・シングルです。発売は一九八三年。私が生まれる前年ですね。作詞は康珍化で、作曲と編曲が林哲司。オメガトライブというのは杉山が所属していたバンドなんですけど、事務所は杉山をメインにした売り出しを考えたようです。だから杉山とバンドを別個の名義にして、楽曲も外部作家のものが用意された。康も林も、オメガの正式なメンバーではありません。かといって、事務所のそういうやり方に反感があったとかはないようです。杉山いわく、自分達が作るよりクオリティの高い曲を用意してもらえたので、万々歳だったとか。良かったですね。映像はコンサートのものですので、公式音源とは曲の構成が一部異なります。




「悲しみがとまらない」


同じく一九八三年にリリースされた、杏里の十四枚目のシングルです。これは少年時代、つまり九〇年代に、父が作ったカセット・テープに入っていたのを家だったかクルマだったかで聴いたのが最初だったかなと思います。そういう意味では、リアルタイムでの接点はないけど、馴染みがあるんですよね。八三年十一月に発売されて、翌八四年のオリコン年間ランキングで十九位をマークするほど、ヒットしたみたいです。作詞は康珍化、作曲が林哲司で、編曲は林とプロデューサーの角松敏生との連名になっています。




「雪にかいたLOVE LETTER」


菊池桃子の三枚目のシングル。一九八四年十一月に発売され、オリコンの週間チャートでは最高三位をマークしました。作曲と編曲は林が、作詞は秋元康が手がけています。歌詞の内容は、いわゆるクリスマス・ソングですね。彼女のシングルの中では二番目に高い売り上げだそうですけど、現代にクリスマス・ソングの定番として残っているかとなると、ノーかなぁと思います。八〇年代前半というのは、山下達郎の「クリスマス・イブ」と、ワム!の「ラスト・クリスマス」という二大クリスマス・ソングが世に出た時代ですから、競争率がやや高かったのかもしれないですね。




「Dang Dang 気になる」


私が最初に接した「林哲司楽曲」となると、これになるのかなと思います。中村由真の九枚目のシングルで、アニメ『美味しんぼ』のオープニング・テーマになった曲です。ちなみにB面曲の「ライン」は、同アニメのエンディングに使用されました。どちらも作詞は売野雅勇、作曲は林哲司、編曲は船山基紀。このアニメ、小学生時代(だいたい九〇年代前半)の夏休みとかに、再放送でよく観ていたんですよね。だから馴染みがけっこうあります。そういえば、キンキ・キッズにも、本曲と同じ、この売野・林・船山のトライアングル体制で作られた「哀愁のブエノスアイレス」という曲があります。これは二〇一八年の曲なんですけど、当時クレジットを見て「うひゃあ」と思ったことを覚えています。




「北ウイング-CLASSIC-」


二〇二三年に出た林哲司のトリビュート・アルバムの一曲目に収録されていた中森明菜のナンバー。もともとは彼女が一九八四年に発表したシングル曲でしたが、約四十年ぶりにリアレンジメントを施しての再発表となりました。私はそのアルバムを昨年の間は聴いていなくて、昨年の十二月下旬に、この映像がユーチューブ上で公開されて、そこで本曲を初めて聴きました。なんとも名状しようがないんですけど、最後の方で落涙した記憶があります。中森明菜ってこんなに良い歌手だったんだ、と思いを新たにしました。作詞は康珍化、作曲が林哲司で、編曲は佐藤えりかと熊谷ヤスマサ。


(三坂陽平)