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■ 3月31日から4月29日にかけて、時計をフィーチャーいたします。







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正宗工芸美術製作所
古より受け継がれた名刀の切れ味を宿した包丁

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正宗、といったって、スピッツのヴォーカルの人ではありません。鎌倉時代の末期に実在した日本刀の名工です。生没年不明のため、正宗本人については、くわしいことは分かりませんが、その名前と彼が鍛造した名刀の数々は、日本の刀剣史の軸足のひとつとなっています。

ゲームやアニメの影響からか、今では国内外に多くの日本刀ファンが存在するようになりました。とはいえ、一般の我々が日本刀なんか気軽に持てるわけもありません。銃刀法違反で、警察の厄介になるのが関の山です。恐らく多くの日本人にとって、日本刀とは、せいぜい博物館の展示で見るか、ちょっと良い家の床の間に飾ってあるのを見たことがある程度の存在にとどまるのではないでしょうか。まして名刀の代名詞として歴史的に名高い正宗の刀や太刀ともなれば、べらぼうな価値があるわけで、なおさらに縁遠いもの。


(クリックすると拡大表示)


いかに正宗の刀が名品でも、しょせん私たちには手が届かぬ古き世の幻として、あきらめるしかないものでしょうか。いいえ、そんなことはありません。たしかに日本刀としての正宗を実際に手にするのはハードルが高すぎますが、正宗印の包丁なら、誰でも手に出来るのです。

そのココロは、正宗の子孫にあたる人が鎌倉(神奈川)で日本刀、包丁など、いわゆる刀剣類を、現在進行形で鍛造しているから、です。興味とお金と時間がおありでしたら、鎌倉駅から徒歩で5~10分くらいの「正宗工芸美術製作所」に行ってみてください。その包丁を手にすることが出来ます。気になる価格帯ですが、何十万もするものもあれば、一万円台のものまでピンキリです。



2003年に文化庁が正宗の刀剣を買い上げましたが、その際の金額は官報によれば1億6千万円以上だったとのこと。また、三菱財閥の創業者が、金に糸目をつけず正宗の刀を求めたとの逸話もあります。凡俗の身には、正宗本人の刀剣は手が届きませんが、名工とされる彼の技術を受け継いだ包丁が味わえるなら、大いに喜ばしいことではないでしょうか。日本刀より包丁の方が実生活の役に立ちますしね。まぁこう言うところが凡俗たるゆえんかもしれませんが・・・



正宗 牛刀
刃渡り: 18 cm
税込価格: 12,800円



※撮影: 岸本和哉


正宗工芸美術製作所





 

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