イケメン
付箋。ほほう、なるほど。イケメンをプリントした付箋か。そう思いました。個人的には(男性で異性愛者なので)イケメンに興味はありません。なんとなくですが、女性の言う「イケメン」と、同性愛の男性が言う「イケメン」って、ビミョーに違う気もしますし、よくわからない。私としては、「イケメン」と呼ばれる男性がこの世にはいるんだな、くらいの認識です。
ただ、その付箋の実物を見てみると、思わず「えっ?」となる方もいるかもしれません。ご覧の通り、二次元なんですよね、イケメンと言っても。
イケメン付箋 IKEMEN_09「上司」(30枚入)
品番: EFM-708-658
価格: 税込410円
いや、ネタだとはわかるんですよ。たとえばオフィスなんかで、女性従業員の間でこういう付箋を使っていると、くすっと笑えて、ちょっとは和むかもしれない。そのためにはリアルイケメンよりも二次元の方がいい。ネタとして認知しやすい。そういうところだろうと思います。
どこの付箋なんだろう、と思ったら日本ホールマークの商品でした。この会社自体は、ご存知ないかたも多いと思います。ホールマークは、1910年にアメリカで設立されたグリーティング・カードの会社でして、日本ホールマークは、1997年に日本に設立されたその子会社です。そう考えると、この付箋もグリーティング・カードのたぐいと言えなくもない。カードやそれに類するアイテムを通じて、コミュニケーションの円滑化を目指すという同社の指針に沿っている。そう解釈できるからです。
イケメン付箋 IKEMEN_01「教師」(30枚入)
品番: EFM-695-682
価格: 税込410円
ただ、私に女性の同僚やクラスメイトがいたとして、彼女に対して私がこれを使うかというと、NOでしょうね。だって、たとえばその女性の虫の居所が悪い日に(それはだいたい同僚や級友の男性にはパッと見でわからない)、この付箋を使ったら、「バカにしてんのか」とキレられるかもしれません。それは避けるにしくはない。触らぬ神にたたりなしです。
それにまぁ、一度目はくすっと笑ってくれたとしましょう。でもそれが何度も続くとどうでしょう。もういいよ、くどい、と思われかねません。この付箋は一つの絵柄につき30枚入りですからね。同じネタを何度も続けられるのって(男性でも女性でも)しんどいものです。何度見ても面白いのが本当の芸だとはよく言われますが、これは芸じゃないですし。
あと、個人的に気になるポイントがあります。別に二次元をどうこう言う気はないんですが、これ男女逆だったら、女性は引きませんか? たとえば、いわゆる「萌えアニメ」のキャラみたいな二次元の女子校生や女性就活生がプリントされた「イケ女付箋」というものがあるとして(あるかもしれない)、それを男性が(たとえばオフィスなどで)日常使いしていたら、女性従業員はどん引きしないのでしょうか? うわぁおもしろぉい、なんて好意的に思われるのでしょうか? 下手すればセクハラとして処理されそうな予感が、少しばかりあるんですけど。