その名は「くるんパス」。コンパスの分野ではトップ・シェアを誇ってきた株式会社ソニック(製造は株式会社大阪クリップ)が2011年1月に世に放ったコンパスである。
「ソニックなんて聞いたことがねーよ」という人でも、「スーパーコンパス」の会社と言うとピンとくる人も多いかもしれない。昭和中期においてのコンパスのほとんどは、安定感に欠けており、使用中にぐらぐらして使いづらかった。そこへ颯爽と登場し、その問題を解決した商品こそが「スーパーコンパス」だった。それまでのコンパスと較べて、抜群の安定感をほこった「スーパーコンパス」は、すぐに全国の学校で使われるようになった。「くるんパス」は、その「スーパーコンパス」の後継モデルである。
さて、ということは「くるんパス」は、言わずもがな、「スーパーコンパス」の最先端でなければならない。その特徴は、頭のツマミの部分に付いている、独自構造の「くるんキャップ」だ。下のムービーを見ての通り、ここを握って回すだけで、子供はラクラク円を描くことができるというわけだ。
「確かに便利だけど、それじゃあ、そのコンパスじゃなきゃ円が描けない子になってしまう」という心配もご無用。「くるんキャップ」を取り外せば、通常のコンパス同様のやり方で円を描けるからだ。
コンパスは、確かに大人になればそんなに使う機会はない。しかし、小学校や中学校では間違いなく必要だし、高校や大学でも理工系の授業などでは重宝される道具だ。その全国トップ・シェアの座を保ち続けているということは、クオリティが確かだということに他ならない。