つまり優先順位として、書かれる物は書く物の次に見られがちということです。しかし中には、第一義に選ばれる「書かれる物」もあります。原稿用紙です。学生なら、たとえば読書感想文なんか「原稿用紙3枚以上は書くように」とか指定されますし(これ、ゆとり教育以降はどうなっているんでしょうかね?)、文学に目覚めた人などは、何か書きたいものがあるならパソコンやタブレットに向かえばいいものを、何を血迷ってか、机の上に原稿用紙を山積みに置いて、酔いしれることがあるとか無いとか。
ことほど左様、一事が万事。原稿用紙とは、一般の私たちにとって、ノートやメモ帳とはニュアンスの違う、特別な「書かれる物」なのです。一般職の若いサラリーマンの独り暮らしの家にノートやメモ帳はあっても、原稿用紙は普通なら無いでしょう。ちなみに私自身も、プライベートで原稿用紙なんて、ここ10年以上縁がありません。
そんな特別な「書かれる物」なら、やはりそれなりの原稿用紙を持ちたい、と考える人がいても不思議ではありません。そんな人には、満寿屋(ますや)の原稿用紙をオススメします。満寿屋は1882年(明治15年)から続く紙店の老舗ですが、1940年以降、横溝正史や三島由紀夫など様々な作家のための原稿用紙を作り続けてきました。ラインナップは、満寿屋が独自に開発した「クリーム紙」と、それよりわずかに厚みのある「デラックス紙」の2種類。
「原稿用紙 A4 400字詰め ルビ有り(クリーム紙)」
枚数: 50
価格: 税抜450円
「原稿用紙 B5 200字詰め ルビなし(クリーム紙)」
枚数: 100
価格: 税抜500円
「クリーム紙」の特徴は、何と言ってもその色。白ではなくクリーム色なので、ライトの光の反射を抑えてくれるため、執筆において目に優しいのです。また、万年筆やボールペンのインクに対応して作られた紙質も格別です。もう一方の「デラックス紙」は、罫線の色がヴァリエーション豊かにあり、インクの色も映える白い紙を採用しているため、文を書いていてもその色彩で心が躍ります。もちろん、タッチも絶品です。それぞれのサイズやヴァリエーションを合わせて合計35タイプの原稿用紙の中から、あなたの「特別」に見合う物を探してみてはいかがでしょうか。