
「ニューハード0.7」
重量: 79 g
芯: 0.7 mm
価格: 税抜80円
大人にとっての文房具、その中でも筆記具の筆頭と言えば、やはりボールペンになると思います。大事な書類にサインする時、宅配便の宛名を書く時など、大人が使う筆記具としては、やはり鉛筆やシャーペンより、ボールペンが妥当です。ボールペンを持ってない大人なんて、爪のない鷹のようなもの。
そう思うわけですが、私てっきりボールペンといったら、全国全世代に於いて油性ボールペンを指すものだと思っていました。あの、どんな紙にでも大抵は書きやすく、筆圧もそんなに要らない油性ボールペンこそ、ボールペンのスタンダードだとばかり認識していたんですが、21世紀に入って、水性や中性のボールペンが油性のシェアをおびやかしているそうです。事実、2011年度の油性ボールペンの市場規模は前年度比1.6%減の187億円。それに対し、水性ボールペンは、前年度比6.0%増の158億円と推計しています。(いずれもメーカー出荷金額ベース)
油性ボールペンと水性ボールペン。両者の違いはインクです。前者は油の中に染料が溶かし込まれているのに対し、後者は水をベースにしているため、粘度が低いのです。ちなみに中性も水ベースなのですが、特殊な薬剤を添加して、固体と液体の間の、いわゆる「ゲル」状になったインクが使われています。
文房具の世界も日進月歩ですから、使い勝手の良い水性、中性のボールペンもたくさんあると思います。しかし私がオフィシャルな場で使うとしたら、水性や中性より油性のボールペンを選びます。あの確かな筆致と消えなさは、ある種の信用性を担保してくれている気がしますし、修正液の上から書いたりすることを考えれば、やはり適任なのは油性です。