今まで、
木で出来た自転車や、
木で出来たカバンなど、いくつもの木製商品を取材・レビューしてきました。まぁ、やはり日本はやっぱり木の伝統がある国なのだと痛感します。最近では伐採されまくって久しいですが、日本の国土の半分以上は森林なわけですからね。
それに目をつけて、木製のオモチャを開発・商品化する企業が多いのも、これまた自然。今回の「ゆりかごセット」の製造元、なかよしライブラリーもそのひとつです。
もともとは高知県内で保育士として働いていた浜田さん(後のなかよしライブラリー社長)ですが、子供たちの教育・遊戯の一環として作った木のオモチャが保護者に好評を博し、1983年、県内になかよしライブラリーを設立しました。
なかよしライブラリーの商品コンセプトは、その時から揺るぎません。小さな子供たちのための、安全かつ有用なオモチャ。これに終始しています。いずれの商品も、子供が口に入れても大丈夫なように、ひとつひとつ手作業で研磨し、クルミ油や蜜から出来ている植物性の塗料を使っているとのことですが、利益を優先するのではなく、あくまでも乳幼児のための商品づくりが30年以上にわたり続けられてきたのです。
「ゆりかごセット」は、生まれたての赤ちゃんへのプレゼントとして最適だと思います。でんでんやつみ木など、これから育ち、羽ばたくであろう子供たちが遊んで然るべきオモチャが、そこにはあふれているわけですから。
なかよしライブラリーのクオリティと精神は、ドイツの見本市に出展するようになったり、皇族の愛子さまがなかよしライブラリーのオモチャを愛用されたりするなど、今や高知県外にもポピュラリティを確立したように思います。