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■ 3月31日から4月29日にかけて、時計をフィーチャーいたします。







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ヤマハのモーター・サイクル
デザインとハイテクの自動二輪

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今年2015年、ヤマハ発動機(正しくはヨーロッパ現地法人であるヤマハ・モーター・ヨーロッパ)は、2016年のスーパーバイク世界選手権に、5年ぶりに復帰すると表明した。ヤマハのマシンは、2009年に同選手権でベン・スピーズをチャンプに導いただけあって、何とも期待が高まるニュースである。

ヤマハ発動機といえば、もともとは楽器製造会社だったヤマハが、先の大戦中にそのウデを買われて軍用飛行機のプロペラ作りに携わり、終戦後にその流れから二輪車ビジネスに参入するために作られたと言う、それなりの歴史を持つ会社。ちなみにあの有名なトヨタの2000GT(1967年のスポーツ・カー)も、エンジンはヤマハ発動機の技術協力がかなりあったというから、その技術力たるや決してあなどれない。


モーター・サイクル(自動二輪)といえば、国内はもちろん世界的にもホンダが強くて、売上高ベースで言うところのシェア・トップの座にいるわけだが、ヤマハは次いで世界2位に位置する。つまり、こと二輪においてヤマハを語るということは、「ホンダとヤマハ」を語ることになるのが自然だろう。

独断と偏見で言えば、ヤマハの二輪は、デザインとハイテクの二輪だ。ヨーロッパ勢に負けず劣らぬ、独自の美学を追求した麗しさは時代やカテゴリに全く囚われていない。しかしそれでいて、他のメーカーにはない最新技術をちょくちょく投入して来たりするなど、エンジンなどの駆動系も含めて、モーター・サイクルの最高品質を希求しているメーカーだと思う。


YAMAHA「MT-09 TRACER」
備考: 要大型二輪免許のスポーツ・バイク(北米版の品番は「FJ-09」)
参考小売価格: 1,047,600円(税込)

じゃあなぜそれでホンダの後塵を拝する現状なのか、というと、ホンダの二輪は乗りやすく、壊れにくいのが最大の特徴だ(たまに例外もあるが)。最高ではなくオール4を希求している感があり(それはそれで凄いことではあるのだが)、つまり買い手にとっての安心感を第一にしていると思う。車で言えばトヨタなわけで、この牙城はちょっとやそっとでは崩せまい。

大雑把を承知で言えば、バイクに乗りたいならヤマハ、アシが欲しいならホンダ、という棲み分けもありだろう。


YAMAHA「VMAX」
備考: 要大型二輪免許のスポーツ・バイク(車両重量311 kg)
参考小売価格: 2,376,000円(税込)



※写真提供: ヤマハ発動機株式会社


お問い合わせ先

・社名: ヤマハ発動機株式会社
・住所: 〒438-8501 静岡県磐田市新貝2500
・電話: 0538-32-1115
・ホームページ: ヤマハ発動機







 

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